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202109/18
話し方のコツ「声に慣れさせる」

雛鳥が親を認識する話はよく知られていますが、子どもの中にも担任の声を聞き取る力があります。
入学して直ぐの1年生の教室に入ると、その姿は顕著です。
担任以外の教師が話しかけても、全く聞こえていないようです。
彼らに何かを伝えるには、オーバーアクションを添えて注目を集めるとか、特に大きな声で話すような工夫が必要になります。

ところが、高学年になるになると声を聞き分ける力に加えて、担任以外の話し手への注目度も高まってきます。
教科ごとに教える教師が違っても、対応する力が付いてきているということだと思います。
こういった面を見るにつけ、小学校6年間の成長は大きいものだと嬉しくなります。

さて、自分の声に慣れてもらうために、朝の会での話は大事にしてほしいと思います。
スケジュールなどを丁寧に説明することや、読み聞かせをすることが有効です。
ほんの2〜3分だけでいいので、読み聞かせにはぜひ挑戦してみてください。

低学年なら絵本がいいと思います。
長い作品なら、数回に分けて読んでも構いません。
続きがある方が、楽しみが増えることもあります。

こういった際の読み聞かせは、国語の教材の読み取りのような目的をもっていないので、気楽にやっていきましょう。
子どもたちと楽しい時間を過ごすことが、一番のねらいです。

ワクワクするような内容の本であれば、中学年や高学年でも読み聞かせすることができます。
適切な本が見つからないときには、司書の先生に教えてもらうのもひとつの方法です。

読み聞かせが面倒なときは、面白い話を取り入れてみてください。
私はよく、子どもたちから「面白い話をして」と言われ、何かあったかなと頭を悩ませました。
子どもと関わるうちに分かってきたのは、「子どもの面白い話は、未知なる話」ということです。
私の学生時代のハプニングなども楽しそうに聞いてくれました。

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