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202109/14
若い先生たちに伝えたいこと 9「いじめについて」

「いじめは絶対に許さない」、そういった強いメッセージを子どもたちに伝えていってほしいと思います。
いじめは、自分がいじめたかどうかという問題ではなく、相手が嫌な気持ちになったかどうかが基準になります。
それも子どもたちが理解できるように伝えていきましょう。

だいぶ前に高学年を担任していたときに、子どもたちが「○○くんがいじめられている」という情報を伝えてきました。
その○○くんが欠席したときに、私はクラス全員に対し、いじめについて話をしました。
本人の名前を出すことはなかったのですが、一部の子どもたちは神妙な顔つきをしていました。

この話を通して、いじめの芽は小さいうちに摘むことができたのではないかと感じました。
しかし、それで話は終わらなかったのです。

その数日後に行われた保護者会で、○○くんのお母さんが、「先生はうちの息子がいじめられていると誤解している」と伝えてきたのです。
いじめを防ごうと四苦八苦しているのに、苦情を言われるなんてと泣きたいきもちになりました。

ありがたいことに周囲にいた保護者が、「うちの子どもも心配しているわよ」と伝えてくれたので、大きな問題にならずに収まりました。
些細な喧嘩が起きたときでさえ、「うちの子はいじめられているのではないか」と質問される保護者が多い一方で、こういうこともあるのだと勉強になりました。

とはいえ、いじめに対しては報道などから見聞きすることもあるので、保護者の方は不安になられることも多いのです。
ですから、子どもの表情や食欲、睡眠などについて、十分に観察してほしいと思います。
気になることがあったら同僚の先生に相談し、複数で対応するようにしましょう。
保護者にも協力を呼びかけ、少しでも気になることがあれば知らせてもらうようにしてください。

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