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201804/02
道徳教育 黄金律についての追加

人間関係を良好に築き、それを維持するための黄金律は、「自分にやってほしいと思うことをやってかげる」ということがいわれます。しかし、私はそういう表現は誤解を招くのではないかと思っています。

皆さんは、「自分にやってほしいこと」を相手が望んでいると思いますか。例えば、SNSを使った連絡をもらったときに、3分以内に返事をするというルールがあると聞いたことがあります。自分はすぐに返事がほしいから、相手も当然すぐに返事を寄越すだろうし、すぐに返事をしても迷惑ではないと考えるかもしれません。

しかし、そのようなスピーディーな対応を、誰もが望んでいるわけではないのです。相手には相手のペースがあるからです。

では、黄金律とは何かと考えますと、「自分の気持ちやペースを尊重してほしいように、相手の気持ちやペースを尊重する」と言い換えられるのではないでしょうか。

ただ、これまでも何度かお伝えしてきたことですが、この黄金律を子どもに求めるのは難しいものです。「気持ちを尊重する」ということは、繰り返し意識的に体験しなければ身につくものではないからです。

私は子どもたちには、「自分がやってほしくないことを、人にはしない」という指導を徹底してきました。暴言や暴力は、誰もが嫌う言動です。やんちゃな子どもたちも、そういうことをやられるのは嫌だと思うのです。

人との関係は、一筋縄ではいかず、だからこそ学び甲斐のあるものだと思います。

 

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