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201804/01
道徳教育 人との関係を良好にするための黄金律を活かす

よく、「自分に接して欲しいように、相手にも接する」ことが、人間関係を良好に築く黄金律だと言われます。この表現はあくまでも言葉の綾であり、「自分を人として尊重して欲しいなら、相手を尊重して関わる」とも言えますし、「他人からして欲しくないと思うことは、相手にもしない」と言い換えることもできます。

以前、緩和ケアの施設の話を聞いたことがあるのですが、そこで人が亡くなったときには、葬儀などを入所者の方にも公開し、自分も丁寧に扱ってもらえるという安心感をもってもらえるように配慮するということでした。

この例は極端なものかもしれません。でも、教室の中での子どもは、この例の入所者のように、教師の対応を常に観察しているのだと思います。やんちゃな子どもに対しても、あるいは自信をなくしている子どもに対しても、教師がいつも平常心で愛情をもって関わろうとしていれば、それが周囲の子どもたちにも伝わっていくのです。

教師に対する安心感が、クラスの安心感となり、子どもたちが心を開く鍵になるのではないかと思います。

前回、心を開いて自分の思いや考えを伝え合うことができなければ、道徳の授業も、他教科の授業も成り立ちにくいという話をさせていただきました。

「人として尊重する」と言うことは簡単でも、実際に言動で表現することは難しいかもしれません。でも、そのスキルを磨き、まずは教師が手本を示して、よい人間関係ができるクラスにしていってほしいと思います。

 

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