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201803/30
道徳教育 心を開いた関係をつくる

学校生活において、教師と子ども、子ども同士の間に、心を開いた関係をつくっていくことが、何よりも大切だと思います。

昨日のブログでもお話ししましたように、道徳の授業においては、とりわけ記録を残していくことが必要です。それは、評価のためと申し上げましたが、子ども自身も、自分の成長の過程を確認できるというメリットがあるからです。

しかし、子どもが自分の気持ちをさらけ出すことができずにいたり、教師の意図するところを感じ取って機嫌を取るような表現をしたりしたのでは、まったく意味がありません。

心を開いて、自分の思いや考えを伝えてもいいという環境を整えていくことが何よりも重要だと思います。加えて、言葉や文章が稚拙であったり、表現すること自体が困難であったりする子どもに対しても、寛容であることが必要です。

ギクシャクした社会にあって、子どもたちの生活する場が、必ずしも寛容であるとは言えないかもしれません。しかし、学校という教育の場では、誰もが周囲から温かな眼差しや態度で受け入れられていると実感できることが何よりも大切なのです。

そのためのひとつの方法は、教師が手本となることです。子どもたちは、教師が自分やクラスメイトに対してどのような接し方をするのかを、つぶさに観察しています。教師の寛容さが、子どもに伝播することを、真摯に受け止める必要があると思います。

だからといって、聖人君子であればいいということではありません。教師も一人の人間として生きている、楽しみもあれば悩みもある、自信のないこともあるといった弱みを見せていってもいいのだと思います。

柔軟で公平であり、常に子どもの気持ちを受け止めようとする姿勢を教師が見せることによって、子どもたちも心を開くことができます。そこに、心の教育の第一歩があると考えています。

 

 

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