昨日のブログの続きです。
私は4月から毎週一回、手話を教えていただいていますが、単語すら忘れてしまいがちです。そんな私たちにもよい経験になるからと、聾者の講演会に誘われた次第です。
もちろん、手話で話されてもわからないから、初心者のために通訳がつきました。2時間の講演のために、同時通訳をする方が3名呼ばれていたのです。
しかし、残念なことに、きとんとした通訳ができたのはお一人でした。理由は、「話し手の意図を汲み取り、言葉を補って説明する」ことが難しいからです。
例えば、家族を紹介しようとして手話を用いると、次のような感じです。
「家族」「5人」「一人は夫、一人は自分、息子、娘、夫の母」
それを、「私の家族は5人で、夫と私、息子と娘、それから夫の母とも同署しています」などと通訳するわけです。こんな簡単な文章でも、言葉をいくつか補わねばなりません。
それを、歴史にからんで話すとなると、歴史の知識も必要になるし、地理的なことも知っていなければなりません。単語の意味だけでは通訳できないというのは、英語のような外国語通訳となんら変わりないのです。
私は通訳者になるかどうか、なれるかどうかも怪しいですが、世間一般のことは勉強続けなければと改めて考えさせられました。