聾者の方の講演を聞いてきました。
前半は、聾者の方が差別的な扱いをされてきた歴史の側面を教えてもらいました。後半は、今まさに聾者が困っていることを伺いました。
差別についての話はとても重いし、私が事実を検証できるわけではないので割愛します。今困っていることについては、私たちが考えるべきこともあるので、お伝えします。
あるとき、講演した聾者の方が空港のレストランで食事をしていたそうです。出発まで時間があるので、仲間と食事をしていると、周囲の人たちが動き出したそうです。でも、まだ時間には余裕があるからとのんびりしていたとのこと。
さあて、搭乗手続きをしようかとカウンターに行くと、そこで初めて飛行機のトラブルが起きていることを知ったそうです。おそらくは、放送で案内があったのでしょうが、聞こえない人間には情報が届かなかったというわけです。
その方は、それ以降、必ずカウンターで聾者であることを伝え、情報を提供してもらえるように努力しているそうです。
もうひとつは、よくあることです。あるとき、チケットの予約をしようとしたら、電話予約のみ。よくありますよね、午前10時から受付開始みたいな予約の取り方。しかも、10分間で完売のような。
しかし、聾者は自分で電話をかけることはできません。だからといって、チケットの購入のために通訳者に頼むのは気兼ねすると話していました。私に頼んでくれたら、いつでも請け合いますよ〜なんて個人的なことを言ってもダメなんですよね。
メールやファクスなどで申し込みを受け付け、抽選などの方法をとってほしいと言っていました。そういった工夫が広がってほしいです。