学びの場.comにこのタイトルで連載をしていたのですが( URLは下にあります)、そこに登場するお子さんの保護者とお会いすることができました。とても素敵なお母さんで、当NPO法人にもご支援をいただいています。また、手記も寄せてくれていますので、ぜひお読みください。
さて、その子は、幼稚園から小学校5年生までは、ほとんど登校することができず、6年生のときに私と出会いました。表情に乏しく、最初のうちは笑顔を見たことがありませんでした。
しばらくして、口元が緩むことがあり、同僚と「○子ちゃん、笑ったかな?」と話題になったこともあります。口元から歯が見えるだけで大騒ぎというのはオーバーなようですが、そんなお子さんでした。
でも、成長して大学を卒業後、去年は外国で1年間を過ごし、また行きたいと勉強しているそうです。お化粧をして、笑顔で友達と写っている写真を見せてもらい、とても嬉しくなりました。引きこもらせなくてよかったと思いました。
私が不登校の子どもたちと関わったのは、一年間でした。私の精神が参ってしまい、通常学級に戻してもらったという苦い経験でもあるのです。そうであっても、あの一年間で何人かの子どもたちが登校できるようになったことは、とてもよかったと思っています。
現在でも不登校の児童・生徒の数は10万人を優に超えています。引きこもりの大人の数は、把握しきれていないのだと思います。
今日お会いしたお母さんは、「人間にとって、自立って大事じゃないんですか? 私は娘と二人きりで、ずっと家にいるのは苦痛でした。だから、登校できるようになって、本当によかった」と話されていました。
もっと多くの子どもたちに手を差し伸べるためには、若手教師を育成するのが一番だと思っています。いい教師を育てれば、不登校を防ぐこともできると考えるからです。
不登校の子どもたちと過ごしたときのリポートも、読んでくださいね!
https://www.manabinoba.com/tsurezure/author/_144/