小林麻央さんが亡くなったというニュースが報じられました。心からお悔やみ申し上げます。
私の友達も、同じ病気にあります。どんな言葉をかけようと、それは意味をもたないような気がするし、言葉によって傷つけてしまうのではないかと不安になりました。
しかし、福島の高校を卒業したあと医師になった方が、闘病している方のためにメッセージを発していました。同郷の方の勇気と知り、とても嬉しい気持ちになりました。
毎日のように書いていますが、私は今、道徳の教科書に関した仕事をしています。多くの教材を読んでいると、中に「言葉が見つからなかった」といった表現を目にします。小学生から、言葉にならない思いを学ぶことは大切だと思いますが、深い意味での「言葉が見つからない」というのとは違うんだよなと思いました。
以前の私だったら、辛いと思っているだろう友達に、あの手この手の慰めを言ったかもしれません。自分もこうだったなんてことを言ったかもしれません。しかし、その言葉が、励ましになったとは思えずにいます。
黙って傍にいる。顔を合わせるのを避けるのではなく、傍にいる。そんな優しさをもつことも大切なんだと考えさせられました。
人の感情は複雑です。そして人それぞれに違うのです。心のひだを増やし、相手の気持ちに沿うことのできるような子どもを育てることができるように、私にできることを頑張っていこうと思いました。