昨日は、沖縄に住む友人と、教育論を交わしてきました。とても有意義な話になりました。その話からヒントをもらって、教育について思うことを書いてみます。
年齢を問わずなのですが、先生たちの中には、「ねばならない」という呪縛を自分自身にかけているのではないかと思う方がいます。
例えば、「学校の様子を電話をしないと、保護者から苦情がくるのではないか」と相手のことも考えずに毎日のように電話を入れる先生がいます。もちろん、その子ども自身が怪我をしたり具合が悪かったりするとき、友達を傷つけてしまったりしたとときなど、電話をしなければならないこともあります。しかし、小さなことを事細かに伝えるのは、いかがなものかと思います。何年か経ったあとで、保護者から、「着信音が聞こえるだけで辛かった」と言われることは、一度や二度ではありません。
これは極端な例ですが、自分のやることが子どもたちのためであるのかどうかを考えてほしいと思うのです。自分の身を守るためではなく、「子どもの成長や人生に関わるからやるのだ」という気持ちを忘れずにいてほしいのです。
私は若いときに、「教育に強制はいらない」というフリースクールへの改革を謳った本を読み、この30年余りの教師生活を、強制や管理をどうやったら減らせるのだろうと考えてきました。だからといって、なんでもフリーということがベストだとは思っていません。学校生活の中では、管理される部分がなければ成り立たないと思うからです。
しかし、今の先生たちを見ると、自分たちも管理され、強制されているの度合いが強いのではないでしょうか。だから、「ねばならない」と思い込んでしまうのかもしれません。
来年度から学習指導要領も新しくなり、より理想に近い形で教育が行われようとしています。子どもたちの幸せを願い、本当の意味での教育を模索していきたいと思います。