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202109/25
授業について「ひとつのパターンをつくってみる」

毎時間、たくさんの教科の授業をするには、教材研究が欠かせません。
しかし、ベテランであれば経験という財産があるものの、若い先生たちにとっては時間がいくらあっても足りないと思います。

もちろん、経験を積んだとしても、古い記憶だけでは授業ができるわけではないのです。
目の前にいる子どもたちは、数年前に受け持った子どもたちと全く同じということはありませんし、教育内容も授業に対する考え方も目まぐるしく変化していくからです。

その多忙さを少しでも軽減するために、授業の雛型(パターン)を作っていくことをお勧めします。

例えば算数であれば、問題やめあてを示す、前時までの学習内容で使えそうな知識や技能を確認する、一人一人が問題を解いてみる、解き方や考え方をシェアする、まとめる、振り返るなどが一般的です。

先輩の授業を見せてもらうと、バリエーションの付け方や、授業の進め方のコツも分かってくると思います。

パターンが決まっていて安心するのは、教師だけではありません。
「これをやったら、次はこんなふうにやればいいんだな」と見通しをもって学習できることは、子どもにも安心感を与えるのです。

シュタイナーは、習慣化という表現をよく使いました。
決まったことを続けていくことは、子どもにとって楽だということだけではないのです。

「できることは必ずやり遂げるのだ」という意志の力を強めていくことができることも忘れないでいてください。
また、学習活動が習慣化されれば、子どもを疲れさせることも少なくなりますし、楽に学習を進めることができるようになるのです。

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